2026.06.19
第39回腹部放射線学会が開催されました
2026年6月5日(金)から6日(土)までの2日間、米子コンベンションセンター BIG SHIPにて日本腹部放射線学会が開催されました。今回の会場は鳥取県米子市であり、腹部画像診断に関する多彩な症例・研究発表に加え、画像所見と病理所見を対比しながら診断に迫る本学会ならではの濃密な討論が行われました。
米子駅前には銀河鉄道のモニュメントがあり、特急やくもに揺られて現地に到着した道のりも含め、どこか“学びの旅”を感じさせる学会でした。大会長の藤井進也先生は475(よなご)名の参加を目標に掲げられていたとのことで、999には少し届かずとも、遊び心に満ちた活気ある学会となりました。
当教室からは、藤永康成教授がイブニングセミナー1「腹部画像診断の実践知~早期膵がんと産婦人科領域のエッセンス~」の座長を務めました。また、高橋正明先生がランチョンセミナー1「Deep Learning と共に歩む 新しい腹部画像診断の未来」において、「最新 Deep Learning 再構成による腹部 CT の進化~Dual Energy 画像を学習した新たな DL 技術の臨床初期使用経験~」について講演しました。
一般演題では、竹腰大也先生が「高カルシウム血症型卵巣小細胞癌の1例」を口演で報告しました。Preliminary Research セッションでは、吉澤恵理子先生が「膵癌局所進展評価における細胞外液性造影剤と EOB 造影 MRI の描出能の検討」を発表しました。さらに、大彌歩准教授が「肝 S8 内に胆管系腫瘍の画像的特徴を有する独立した2結節が認められた1例」を口演で、福澤が「腎洞部充実性腫瘤の形態を呈した腎 lymphangioma の1例」をポスターで報告しました。
いずれのセッションでも、臨床情報・画像所見・病理所見を多角的に統合し、病態解明に迫る活発な議論が交わされました。画像所見という星々をたどり、病理診断という終着駅へ向かうような2日間を通じて、日常症例で得られるわずかな気付きが診断精度を高める鍵となることを、改めて実感しました。今回得られた学びを日々の読影に活かしていきたいと思います。(文責:福澤)


