2025.12.26
RSNA2025が開催されました
2025年11月30日〜12月4日(現地時間)にかけて、米国シカゴのMcCormick Placeにて、Radiological Society of North America 2025(RSNA 2025)が開催されました。
RSNAは米国のみならず世界各国から放射線医学に携わる多職種が集う、世界最大規模の学会です。本学会の年次総会(Annual Meeting)は今回で111回目を迎えました。
当教室からは、山田哲教授、後期研修医の金田康資先生、小林大輝(筆者)が参加しました。山田哲教授は、「The Use of Low-Concentration Iodine Contrast Agents and Dual-Energy CT(DECT)is Superior to the Use of High-Concentration Iodine Contrast Agents and Single-Energy CT(SECT)in Terms of Both Contrast Enhancement and Prevention of Renal Dysfunction in Aortic CT」という演題でポスター発表を行いました。
会場となったMcCormick Placeはアメリカでも最大規模のカンファレンスセンターであり、会場の広さ、講演数、参加者数など、あらゆる面で世界最大規模の学会であることを実感しました。山田哲教授のポスター発表では、近隣の日本人医師と互いの発表内容について議論を交わし、異国の地において活発な意見交換がなされる貴重な機会となりました。
近年、さまざまな分野でAIが注目されていますが、放射線医学はAIとの親和性が高い分野です。RSNA2025ではAI関連の演題が232題発表され、テーマ別では最も多い分野となっていました。また、企業展示エリアには「AI Showcase」と題したスペースが設けられ、最新のAIソフトウェアや製品デモを実際に体験できる場として、100社以上の企業が参加していました。放射線医学におけるAIの重要性と、その急速な発展を強く実感しました。
放射線科医としての進路を選択した初年度に、このような貴重な機会を与えてくださった山田哲教授に深く感謝申し上げます。また、後期研修医2名の参加を許可してくださった藤永康成教授、ならびに快く送り出してくださった医局の皆様に、この場を借りて御礼申し上げます。今回のRSNA2025参加は、今後の診療および研究において大きな糧となる経験でした。
(文責:小林大輝)
