2025.06.30
第38回日本腹部放射線学会が開催されました
2025年6月27日(金)から29日(日)までの3日間、淡路夢舞台国際会議場にて第38回日本腹部放射線学会が開催されました。本会は国際学会 ACAR(Asian Congress of Abdominal Radiology)との合同開催となり、国際的な視点を交えた活発な討論の場となりました。画像所見から病理をどこまで正確に予測できるか、予測が難しかった要因は何か—画像診断の醍醐味に迫るセッションが目白押しでした。
当教室からは、藤永康成教授が「Scientific Session 2 JSAR-GI 消化管・腸間膜・腹腔」、山田哲教授が「JSAR Poster Session 2 GI Liver 2」、大彌歩准教授が「JSAR Poster Session 10 GU Uterus, Over Fallopian Tube 2」の各座長を務めました。発表では、吉澤恵理子先生が「A case of concomitant autoimmune pancreatitis and IPMN」をポスターで、福澤が「肝 Intermediate cell carcinoma の1例」を口演で報告しました。
いずれのセッションも、臨床情報・画像所見・病理所見を多角的に統合し、病態解明に迫る濃密なディスカッションが展開されました。日常症例で得られるわずかな気付きが診断精度を高める鍵となることを、改めて実感できた実り多い学会でした。(文責:福澤)