2025.06.30
第72回信州放射線談話会が開催されました
令和7年6月21日に第72回信州放射線談話会が開催されました。本談話会は、長野県内の放射線科医が各施設での貴重な症例や研究成果などを共有し、互いの知見を深め合うことを目的に行われています。
今回は、診断・IVR部門から4題、治療部門から2題の一般演題が発表されました。
当院からは診断・IVR部門で私(小林諒太)が「耳介AVM破裂に対し緊急硬化療法を施行した一例」を、治療部門で小林大輝先生が「当院におけるラディザクトシンクロニーを用いた定位放射線治療の初期経験」を発表しました。
特別講演では当院の金子貴久子先生に「画像から研究へ:視覚化がつなぐ診療と解析」というテーマでご講演いただきました。社会科学や経済学、工学などの分野で広く用いられているグラフ理論を、アルツハイマー病やてんかんなどの脳神経疾患の研究に応用していることを学びました。グラフ理論に関しては全く知識がない私でしたが、基本的な用語・概念を簡潔に説明していただき、大変勉強になるご講演でした。
談話会終了後は情報交換会が開催され、他病院の先生方と交流する機会がありました。また、当科に興味のある初期研修医の先生方にも複数名参加していただきました。和気藹々とした充実した時間となりました。
当番世話人の長野赤十字病院放射線診断科 金子智喜先生をはじめ、本談話会の企画・運営にご尽力いただいた皆様に心より感謝申し上げます。引き続き研鑽に励んでまいります。(文責:小林(諒))